『私の時間は私以外の誰のものでもない』
ここ数日、彼女と言葉を交わし、(ツーショットではないが汗)共に過ごす機会に恵まれている。
ダンスをしたり、バーカウンターで並んで話をしたり、土いじりを眺めたり…。
自分の中の変化を感じる。
それも明確に。
パートナー解消の後、彼女から聞いた(個人的に大恩ある)しぇりさんの言葉を思い出した。
『全然会えなかった長い期間が彼(オレのこと)の中のリアルの美夕しゃんを大きくしてしまったのよ』
そう…、ここ数日、会って、言葉を交わし、時を過ごした…
のべにして四時間程度だが、確実に自分の中のアバターの彼女が、インワールドでの彼女のプレゼンスを形成、否、再形成し始めている。
『流石です!しぇりさん!』
そう呟きながら、彼女には現在インワールドパートナーがいることを自分に言い聞かせた。
三回ほど大きく頷いた時、彼女の口癖を思い出した。
『インワールドだろうとリアルだろうと、私の時間は私以外の誰のものでもないから』
彼女が誰かと一緒に居る所にお構い無しに割り込むような真似はそもそもしようはずもない。
加えて、彼女がフリーでいる時、どう時間を使うかの判断は彼女がするのであって、オレが無理強いできる筋合いではない。
ならば、アクセス制限は存在しない。
課題解決策は見えた。
ただ、この自分が抱える課題の解決が、望む彼女とのリレーションシップ復活を当たり前のように意味するわけではない事だけは肝に銘じておかなければならない。
だが、決して無駄ではない。
彼女の負担にならない存在になっていること、それは自分の想いの最大アピールに違いないからだ。